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ruruuunのブログ

まったくの自分用メモ。ほかこんなこと考えてるよメモ。メモメモメモ。

肝臓がんおさらい

肝臓
◎肝臓がん(おさらい)◎
 
部位別死亡率で男性4位、女性6位
 
☆肝臓がんとは
原発性肝臓がんには次の2種
1. 肝細胞から発生する肝細胞がん→95%
2. 胆管上皮細胞に発生する胆管細胞がん→5%
 
さらに
肝細胞がんは約70%がC型肝炎、約15%がB型肝炎のウイルス持続感染による慢性肝炎あるいは肝硬変から発生する。
➡特徴:慢性肝炎や肝硬変の段階で肝機能が低下した状態で発生し肝炎ウイルス感染や肝臓組織の線維化により肝臓全体がいわば前がん状態。
肝切除やラジオ波焼灼療法で根治が得られても3年以内に半数以上が再発し、5年生存率が約50~60%、再発率が極めて高く予後不良
他臓器への転移は少ないですが進行すると肺や骨に転移することがある。
 
☆肝臓の解剖
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肝臓は人体内の実質臓器で最大。成人での肝重量は1.2~1.5Kg(体重の約2%)
右横隔膜下に位置する。
解剖学的には下大静脈と胆のうを結ぶ平面(カントリー線)によって右葉(全体の60%)と左葉に分けられる。
左様は内側区と外側区の、右葉は前区と後区の4つの区域に分かれ、さらに門脈の枝分かれに沿った形で8つの亜区域に分かれる(クイノーCouinaudの分類)
8つの亜区域は尾状葉をS1とし、これにより反時計回りにS2→S8と決定している。
S1~S4:左葉 S5~S8が右葉
 
☆肝臓の血管
肝臓には、門脈と肝動脈のふたつの血管が流れ込んでおり、全肝血流量のうち門脈から70%、肝動脈から30%が供給される。
肝臓を通過した血液は肝静脈を通って下大静脈に注ぐ。
 
☆肝細胞がんの治療
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3つの柱:肝切除、局所療法、肝動脈塞栓療法
肝切除にまさるものはないが、肝機能が低下している場合がおおく再発率も高いため、約7割がラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓法など内科的に治療されている。
・どの治療を選択するか。→肝機能の程度、がんの大きさ、がんの個数から判断。
・肝機能の評価:
●「肝障害度」:肝切除などの外科的療法:腹水、血清アルブミン値、ICG投与15分後の停滞率、プロトロンビン活性値の5項目で肝機能を評価。
プロトロンビン活性値:肝臓でつくられる血液凝固因子というたんぱく質の合成能を反映し、アルブミンと同様に肝臓でのタンパク合成能の指標になる。
●「Child –Pugh分類」:局所療法、塞栓療法などの内科的治療のときに肝予備能のめやすにする。
肝障害度の評価のうちICGR15のかわりに、肝性脳症の程度で置き換えた5項目で肝機能を評価。
 
1. 肝切除
適応:肝障害度がAかBで腫瘍数が3個以内
肝細胞がんは門脈の枝分かれによってがんのある門脈域に転移しやすい。
がんがある枝分かれの区域をまるごと切除すると安全性が高く再発抑制効果も期待できる。
→系統的肝切除(術式) 肝切除の基本。
2. 局所療法
適応:肝障害度がAかBで腫瘍の大きさが3CM以下、腫瘍の数が3こ以内。
ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)
経皮的エタノール注入療法(percutaneous ethanol injection threrapy:PEIT)
  適応:肝障害度AかBで腫瘍の大きさが3cmを超えて多発している症例または腫瘍数が4つ以上。肝臓には門脈、肝動脈の2本の血管が流れ込んでるが、肝がんは肝動脈から栄養をうけている。鼠径部よりカテーテルをいれてがんを栄養している肝動脈までカテーテルをすすめ抗がん剤エピルビシン、ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルの懸濁液、ミリプラチンを注入後ゼラチンスポンジで塞栓して兵糧攻めにする。
4.肝動脈化学療法
肝動脈までカテーテルを送り込み、そこから抗がん剤を注入。2.3.の適応とならない進行した例やこれらの治療効果が期待できない場合に行われる。
低用量シスプラチン(CDDP)+5-FUを併用したlow doseFP肝動注化学療法、インターフェロンの全身投与、IFN併用5-FU肝動注療法、動注用CDDPを単回投与する方法
→明らかな延命効果を示さない。
5.肝細胞がんの全身化学療法
 ➡ソラフェニブ(SHARP試験)→肝がんの全身化学療法において世界ではじめて延命効果をしめした。
  適応:手術療法や局所療法でコントロール困難、肝機能が良好で
① 脈管浸潤、もしくは遠隔転移がある
肝動脈塞栓術、肝動注化学療法で効果が認められない。
③ 巨大な肝がん
 
副作用:分子標的薬に特有の手足症候群、高血圧、下痢(内服開始12週以内に)
     なかでも手足症候群は約半数。投与開始前から尿素含有の保湿剤を使用することで軽減。
 
 
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