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ruruuunのブログ

まったくの自分用メモ。ほかこんなこと考えてるよメモ。メモメモメモ。

STEPP試験

論文 大腸癌

 

 

臨床疑問;EGFRIによる皮膚の副作用の予防的投与はどのくらい効果あるのか

Skin Toxicity Evaluation Protocol With Panitumumab (STEPP), a Phase II, Open-Label, Randomized Trial Evaluating the Impact of a Pre-Emptive Skin Treatment Regimen on Skin Toxicities and Quality of Life in Patients With Metastatic Colorectal Cancer

 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20142600#

 

P;転移性の大腸癌(mCRC)でパニツムマブを含む療法を受けている患者

E;pre−emptive

C;reactive treatment

O;primary end point;6週間の処置のあと、grade2以上の皮膚毒性の発症率

                                      QOL;DLQIのスコアの変化アセスメント

 

◯pre−emptive treatment;パニツムマブ初回投与の24時間前から、皮膚の保湿、日焼け止め、外用のステロイド、ドキシサイクリン(内服)

    Reactive treatment:皮膚毒性が現れてからの処置

[結果]

grade2以上の皮膚毒性の発生率;E vs C=29% vs 62% OR 0.3  95% CL  0.1-0.6

平均のDLQIスコアの変化;E vs C=1.3vs4.2(高いほど症状悪化)

 [患者]

・転移性の大腸、直腸癌

MRIで2cm以上の病変 or CTで1cm以上の病変あり

・病気の増悪がある or  firstlineでFUとオキサリプラチンベースからなる(ベバシズマブの有無)ケモセラピーで受け入れがたい副作用があった。

・18才以上

・PS0か1

・血液学的、腎機能、肝機能が適正

・先にイリノテカン、EGFRI、ワクチンの投与がない。

・割り付けの8w前に肺塞栓、深部静脈血栓などのイベントがない。

・KRAS 予防的処置:野生型 52% 変異型 48%

               発生してからの処置:野生型  60% 変異型 40%

   バランスよく配置されている。

 

[スタディデザイン]

 PHASEⅡ

・多施設のopen−label randomized clinical trial(アメリカ)

・1:1に割り付け

・panitumumab combined with irinotecan or FOLFIRI (leucovorin, fluorouracil, and irinotecan).

 パニツムマブは6mg/kg FOLFIRI 2週ごとに

パニツムマブは9mg/kg イリノテカン3週ごとに

 

☆第2相試験の目的は最終的な検証ステージである第3相試験でその治療法を評価する価値があるかを評価する。(消化器癌治療の広場より)

 

◎展望◎

皮膚の副作用をマネジメントすることは、EGFRIのドーズを保つ、QOLを維持するという点で大切なことである。

さらに、rashの重篤度は生存率に関係があるとされている。しかも、それに対する介入はEGFRIの抗腫瘍効果に影響しないとされる。

PHASEIII;丘疹膿疱性のざ瘡の重篤度に対するミノサイクリン、テトラサイクリンの介入効果を検証する予定。 

 

 fig1;CONSORTdiagram

f:id:ruruuun:20160620095320j:image

 

◎吟味◎

1.ランダム割り付けされているか→されている。封筒法

2.ベースラインは同等か→差がない。

3.ITT解析か→そうである。ITTという記載はないが、fig 1より確認できる。

4.結果に影響を及ぼすほどの脱落があるか→ない

5.症例数は充分か→結果に有意差がある。サンプルサイズは計算されている。風である。

6.結果の評価

・グレード2以上の皮膚毒性の発生率

 f:id:ruruuun:20160817011404j:image

  NNTが1けたなのでかなり効果が期待できる。

QOL

  投与開始時期からmean DLQIスコア変化は、予防的治療群で改善した。

(皮膚治療開始2-7週の間でスクリーニング)

  

 ◎考察◎

予防的治療が有意に副作用の発現率を抑え、しかもQOLも対照群にくらべ良好なので行うべきと考える。

 

この論文は、statistical analysis のところで二項分布など統計の基礎を学ぶきっかけになった思い出深い論文です。その後、進歩はないのですが。ご指摘あればどうぞよろしくお願いします。

 

日々是精進

 

ありがとうございます。