ruruuunのブログ

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ベバシズマブとエルロチニブという異なるがん増殖の機序(VEGFとEGFR)の阻害薬を一緒に投与することで、それぞれ単剤で投与するよりも、定められたアウトカムは改善するのか❔

こんばんは。

少しお休みしていましたが、継続することに意味があるとのお言葉をうけて、拙いながらも再開することにしました。ようやっとまとめているということと、知識不足は否めまいが綴っていこうと思います。

 

BMJ Open 2016;6:e011714 doi:10.1136/bmjopen-2016-011714

PMID 27363819

 

Efficacy and safety of bevacizumab plus erlotinib versus bevacizumab or erlotinib alone in the treatment of non-small-cell lung cancer: a systematic review and meta-analysis

 

 [CQ]

ベバシズマブとエルロチニブという異なるがん増殖の機序(VEGFとEGFR)の阻害薬を一緒に投与することで、それぞれ単剤で投与するよりも、定められたアウトカムは改善するのか❔

副作用の発現に特徴はあるか

 

P  18歳以上のNSCLCの患者さん

I    ベバシズマブ withエルロチニブ

C  ベバシズマブかエルロチニブのみ

O  OS PFS  ORR 副作用

研究デザイン →SR and メタアナリシス

 

NSCLCの患者さんのfirst line 、second lineでBev+Erlの効果と安全性を探る。

 

◎全ての研究を網羅的に集めたか

    データベース;EMBASE pubmed web of science

     研究;RCT  期間;2007〜2014

     参考文献まで調べたか;調べた

     同じ研究が複数報告されていないか;排除されている

     言語バイアス;不明。ただし様々な国で行われている。USA、日本、ルーマニア、台湾などなど

     出版バイアス;スタディが10より少ないので出版バイアスを分析できない。とstatistical analysisに           記載あり。

     複数の評価者で評価されたか:2人 合意を形成して最終的に評価を下している。

◎明確な基準をもって妥当性を評価されたか。

     Cochrane collaboration risk of bias assessment tool

◎集められた研究の異質性は検討されたか

     I2で検討されている。

◎結果は統合されたか

     RCT 5件 random effects model

 

◎結果の評価

1.OS  HR 0.96[0.83-1.11]p=0.573  I2=0.0% p=0.784

          サブグループ解析:first line (HR=0.98 [0.78-1.24]p=0.895)

                                       second line(HR=0.94 [0.79-1.13]p=0.541)

           ☆ベバシズマブとエルロチニブの併用は、ベバシズマブ、エルロチニブそれぞれの単剤

              療法にくらべてOSを改善しない。          

2.PFS  HR 0.74 [0.56-0.98]p=0.035 I2=73.4% p=0.005

  →heterogeneity は突出した一つのスタディを除いたところ0.0%に。

            HR 0.65[0.57-0.73]p=0.000 I2=0.0% p=0.000

          サブグループ解析:first line (HR=0.86[0.49-1.52]p=0.614)
                                       second line(HR=0.63[0.53-0.75]p=0.000)
           ☆ベバシズマブとエルロチニブの併用は、ベバシズマブ、エルロチニブそれぞれの単剤
               療法にくらべてsecond lineにおいて有意にPFS を改善した。

 

3. 副作用

ベバシズマブ+エルロチニブの併用療法では、皮膚発疹と下痢のグレード3/4の発現率が、単剤療法にくらべて有意に高い。

rash RR=2.59 [1.40-4.79]p=0.002

diarrhoea RR=2.73 [1.12-6.67]p=0.027

 

◎今後の展望

もっと大きい規模のトライアルが必要であることと、EGFR変異型の非扁平上皮細胞のNSCLCの患者さんで併用療法の効果を探るべきと結語。

 

◎背景

ベバシズマブは切除不能、局所進行、転移性の非扁平上皮細胞のNSCLCでパクリタキセルとカルボプラチンの併用療法で第一選択。

第3相試験

ベバシズマブ+パクリタキセル+カルボプラチンはパクリタキセル+カルボプラチンにくらべて、OS,

PFSの改善がみられた。

第3相試験

ベバシズマブ+シスプラチン+ゲムシタビン非扁平上皮細胞のNSCLCの患者さんの第一選択においてOSの改善には至らなかったが、PFSとORRの改善がみられた。

 

エルロチニブはEGFRの変異型の転移性NSCLCで一次選択として使用されている。

 

ダブルブラインド プラセボコントロール第3相試験

ベバシズマブとエルロチニブの併用療法でエルロチニブ単剤よりもPFSの延長をみた。

3.4vs1.7M HR=0.62 [0.52-0.75]

しかしながら第2相試験では逆の結果になるなど併用療法の効果は安定した結果を得ていなかった。

 

◎考察

アウトカムのOSについては納得できるが、PFSについては、有意差があるとはいえそれが意味のあるものなのかなと思う。

一つ全く逆の結論になったスタディの中身を調べてみるべき。

今回は出版バイアスを否定できないが、その中でも突出したスタディを除いてみるなどおもしろい内容だった。今後、辺縁の報告を調べたい。

 

ご指導のほどお願いいたします。