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ruruuunのブログ

まったくの自分用メモ。ほかこんなこと考えてるよメモ。メモメモメモ。

トラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル

トラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル
HER2陽性で進行再発乳がんの標準治療おさらい
 
治療目的は延命とQOLの改善・維持
 
そのため原則として副作用の少ないものから順番に、基本的には単剤で治療を行う。しかし、抗HER2抗体薬については早期から化学療法と併用することで生存期間の延長が認められるため、一般的には進行再発乳がんであっても併用療法で開始する。
 
一定の病勢コントロールができた場合、副作用が問題となる場合には化学療法の投与を中止して抗体薬のみで継続する。
 
従来のトラスツズマブ+ドセタキセルと トラスツズマブ+ドセタキセル+ペルツズマブ(3剤併用)では3剤の方がPFSを有意に延長した。
ASCOの治療GLでは、心不全や過敏反応で抗HER2抗体薬が禁忌とならない限り、ペルツズマブのトラスツズマブ+ドセタキセル療法への上乗せ効果を証明したCLEOPATRA試験を受けて、一次治療にトラスツズマブ+ペルツズマブ+タキサン系抗がん薬を推奨。
二次治療に、T-DM1(カドサイラ)を推奨している。
 
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◎投与スケジュール 
初回:ペルツズマブ  840mg 60分
   トラスツズマブ 8mg/kg 90分
   ドセタキセル  60mg/m2 60分
 
2回目以降
  :ペルツズマブ  420mg 30分
   トラスツズマブ 6mg/kg 30分
   ドセタキセル  75mg/m2 60分  3剤とも腎機能低下による用量調節は必要ない。
                                                                          肝機能低下ではドセタキセルのみ用量調節必要?
   ★腎機能別薬剤投与量ポケットブックより
   ★Chemotherapy Dosing in Organ Dysfunctionより
 
Docetaxel  Dose reduction is also recommended for docetaxel in patients with liver dysfunction because of the higher risk for neutropenia, mucositis, and treatment-related death [32, 33]. Some authors have recommended omitting the drug for patients with serum bilirubin 1 ULN or AST/ALT 1.5 ULN concomitant with ALP 2.5 ULN [34]. Dose adjustment has not been studied in docetaxel given on a weekly basis as compared with the traditional every-3- weeks regimen.
 
◎副作用
ドセタキセル:骨髄抑制、食思不振、倦怠感、脱毛、浮腫や胸腹水といった体液貯留、手足症候群、爪障害、末梢神経障害、過敏症
ドセタキセルに特徴的な副作用として体液貯留が挙げられる。末梢性浮腫のほか胸水、腹水、心囊水といった体腔液の貯留であり、ドセタキセルによる毛細血管透過性の亢進が原因の一つと考えられている。
 
・抗HER2抗体薬の副作用:心毒性。3ヶ月ごとに心エコー検査を実施。
 
・3剤併用療法の副作用まとめ:血液毒性、それに伴う感染症、悪心、嘔吐、便秘、下痢などの消化器症状、浮腫、流涙、結膜炎
 
_φ(・_・ 乳がん治療における心毒性の原因とその対策
 
乳がんの化学療法ではアントラサイクリンがキードラッグとして使用されてきた。
アントラサイクリンの心毒性は用量依存的、それはまた年齢による影響も大きい。
65歳以上の乳がん患者さんではアントラサイクリンの増量により心不全の発症率が大幅に上昇する。
 
トラスツズマブが標的とするHER2受容体はがん細胞だけでなく心筋細胞の生存経路にも発現。このため化学療法にトラスツズマブを併用すると心不全の発症率が高くなる。
 
トラスツズマブによる心機能障害は治療開始後数週間から数カ月に発現し、可逆性。用量とは無関係。
ドキソルビシンによる心筋障害は不可逆性。用量依存性。
PMID: 15860848
 
_φ(・_・肝転移による肝機能障害あればドセタキセルの副作用が発現する可能性がある。
ドセタキセル以外のタキサン系抗がん薬の選択肢としてパクリタキセル。ただしパクリタキセルもまた肝機能障害の場合、減量が必要かも。
 
Paclitaxel
Venook et al. [31] prospectively studied the PKs of both the 24-hour and 3-hour infusions of paclitaxel in patients with hepatic dysfunction, and found that dose reductions were necessary in patients with elevated AST or bilirubin (co- horts: (a) AST 2ULN and bilirubin 1.5 mg/dl, (b) bil- irubin 1.6 –3 mg/dl with any level of AST, and (c) bilirubin 3 mg/dl with any level of AST) to prevent myelosuppres- sion and neutropenic sepsis–related deaths. Investigators found that, for a 24-hour infusion of paclitaxel, doses 50–75 mg/m2 were not tolerated by patients with liver dysfunction. For the 3-hour infusion, doses of 100 mg/m2 could be given to patients with moderate liver dysfunction, but for patients with severe liver impairment (bilirubin 3 mg/dl), doses had to be reduced to 50 mg/m2 [31].
 
★全体的に外来化学療法室がん薬物療法カンファレンスを参考にしました。