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転移性脊椎腫瘍に対する治療の講義まとめ

転移性脊椎腫瘍に対する治療の講義まとめ
 

 骨転移診療GLより 

骨転移が進行し、激しい痛み、力学的破綻や神経圧迫が高度となれば、整形外科的な手術の検討が必要となる。脊髄麻痺は原則48時間以内の緊急手術、病的骨折も可及的速やかな手術が必要で、麻痺と骨折をいかに回復させるかが手術治療の主眼となる。
 
骨転移は一般的には予後不良の状態であり、手術をするべきか否か、どの術式を選択すべきか、予後予測スコアリングにより決定する。
 
スコアを中心にまとめる。
 
●SINスコア 脊椎不安定性のスコア評価
転移性病変に対する最終的な目標は、脊柱安定性の保持
0〜6     stable
7〜12   potentially stable
13〜18 unstable→手術を検討
 
→症例では、薬物療法放射線療法、装具療法で疼痛の改善が見られず
→ADL評価では腰背部痛のためベッドアップできず座位で食事を取れない状態
そこで主科、緩和医療科、整形外科で検討。
 
 
 ●骨転移予後予測スコア
 
骨転移に対する治療方針を決定する上で生命予後の見通し、骨転移巣の病的骨折リスクについて正確な評価を行うことは極めて重要である。(骨転移診療ガイドラインより)
 
★徳橋スコア
PS
脊椎転移数
脊椎以外の骨転移数
原発巣の種類
主要臓器転移の有無
麻痺の状態
を点数化し予後を予測
 
研究デザイン:前向き観察コホート研究
目的:治療経路にかかわらず、脊髄転移を有する患者の生存を予測する、Tokuhashiスコアの有用性を見出すこと。
 
The mean age was 60.3 years (range: 35–84) and the median survival was 11.6 months.
On multivariate analysis, lower performance status (Karnofsky performance status, 50%-70%) and unresectable organ metastases were significantly associated with poor survival, with hazard ratios of 2.92 and 4.44, respectively.
PSと切除不能の臓器転移が、生存率の低下と有意に関連していた。
PS HR 2.92
unresectable organ metastases  HR 4.44
 
In primary cancer type, lung and kidney cancer were also significantly associated with poor survival, with hazard ratios of 4.25 and 2.60, respectively.
原発癌では、肺癌および腎臓癌が、それぞれ4.25および2.60のハザード比で、生存率の低下と有意に関連していた。
 
結論:The revised Tokuhashi score was found to be very useful to predict survival regardless of the treatment pathway.
 
参考
 
上記、SINスコアと予後予測スコア、麻痺の状態のスコア(Frankel)から脊椎支持の手術、またその術式について整形外科で検討するとのこと。
 
転移性脊椎腫瘍に対する手術適応
・手術に耐えうる全身状態
・神経圧迫による急速な麻痺や痛み
・脊椎不安定性による痛みやADLの低下
 
MIStの手術の様子の紹介もありました。参考に。
 
 
今回、調べてみて理学療法士さんの勉強サイトなどとても参考になりました。
実際、参加してみて、主科の医師、整形外科の医師、理学療法士、緩和ケア科の看護師など多職種による検討が見られ、視野が広がりました。
 
 
最後に緩和ケア科の看護師からの質問をご紹介
Q1.SINスコアの0〜6点では脊椎支持の手術しないが、6〜12点のグレーゾーンでは手術は行わないのか。
→整形外科医より
ゾメタや、抗LANKL製剤の治療効果が上がっているので、グレーゾーンではすぐ手術とはならない。
Q2.コルセットでは食べる時に圧迫されてQOL低下する。予防的にMIStの適応とはならないか。
→整形外科医より
予防的には考えていない。今のところMIStはGLに記載のない手術であるので今後の課題である。
 
麻痺が起きてから初めて受診されて、初めて癌だと診断されることがなくなるように願うばかりです。
 
明日は忙しくなりそうですね。
ぼちぼちいきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おやすみなさい。