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副作用を疑ったら〜薬物性肝障害

最近、ほぼ同じ時期に2種類の薬剤を処方変更のために2種類の薬剤を新しく服用した患者で、肝機能悪化を呈した例があった。そこで、今回、どのように推測していくのか調べてみた。
 
 
基本
★DILIの分類
1予測可能なものアセトアミノフェンに代表される濃度依存性に肝障害を起こす薬物はむしろ例外的
 
2特異体質に基づく予測ができない肝障害
・アレルギー機序によるもの
 発熱、発疹、皮膚掻痒、好酸球増多などのアレルギー所見が得られれば診断の確実性が増加。
 
代謝性の特異体質によるもの
 あくまで推察に基づいた診断しかできない。
 
★肝障害のタイプ
初診時のALT値とALP値から
肝細胞障害型
胆汁うっ滞型
混合型
の3種に分類される。詳細は省く。
 
予測順序
  1. 初診時のALT値とALP値から肝細胞障害型と胆汁うっ滞型+混合型に病型を分類する.
  2. スコアをつけてみるhttp://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/medicalinfo/mtphama
  3. 併用薬の中でどれが疑わしいかスコアの1,2,5,7の項目から推定する。
 
コーヒーブレイク☕️
例えば肝障害のスコアによると同じ時期に服用開始となった薬剤が2種あり、そのどちらもに「過去の肝障害の報告」があった場合、同じスコアとなる。
そういう場合は、これまでの病歴と、肝障害の程度から中止するor継続する薬剤を総合的に判断し、中止後も経過を注視していくべきだろう。
 
★DILIの最近の動向
1997~2006 年の 10 年間の 1,676 例の薬物性肝障害症例の集積を行ったデータから
    男性が 721 例
    女性が 955 例
  平均年齢は 55 歳
  服薬開始から肝障害発現までの期間は
    7 日以内が 26%,
    14 日以内が 40%,
    30 日以内が 62%,
    90 日以内が84%
90日を超える症例が16%もあったことは注目すべきである.
  肝障害のタイプ別
    肝細胞障害型が59%,
    混合型が20%,
    胆汁うっ滞型が20%
 
他、特記することとして、抗生物質 14.3%,解熱・鎮痛・抗炎症薬が 9.9%と頻度が高いのは 10 年前と同様であるが,健康食品が 10.0%,漢方薬が 7.1%と 10年前より増加しており,特に健康食品による報告の増加が著しい.
 
DDW-Japan 2004 ワークショップの診断基準のスコアリングでは,可能性が高いが87.3%,可能性あり以上が 97.8%と感度は良好であった.
 
上記の文献によると、このスコアリングは、感度と特異度はそれぞれ 98.7%,97.0%とされている。
 
まとめ
→今後は健康食品、サプリメント、漢方など他に摂取しているものはないか聞き取りが重要であろう。
プロトロンビン時間の著明な延長や意識障害など劇症化を示す兆候がないか。
→いずれにせよ、他、肝疾患の罹患状況など全てを考慮していくことが大切。