ruruuunのブログ

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担がん患者がEPA,DHAの栄養補助食品を摂取することは推奨されるのか 臨床的意義を求めて

担がん患者がEPA,DHAの栄養補助食品(プロシュア®)を摂取することは推奨されるのか?

●まずガイドラインを確認する。

日本緩和医療学会のガイドラインによると次の記載がある。

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ESPENのガイドラインによると次の記載。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27637832

ESPEN GLB5−7の推奨文より

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Three systematic reviews conducted in 2007, 2009, and 2012 concluded that there was insufficient evidence to support a recommendation for long chain omega-3 fatty acids to treat cancer cachexia . Studies published after June 2010, however, were not included in these reviews. Another systematic review published in 2007 included non-randomized clinical trials in addi- tion to RCT and concluded that an intake of >1.5 g/day of long-chain fatty acids improved appetite, body weight, post-surgical morbidity, and quality of life in weight-losing cancer patients.

 

日本のGLからは、推奨の強さがわからないし、根拠もさらに元文献を当たらないとわからない。

 

ESPENによると、推奨の強さとしては弱い。

ステマティックレビューではがん患者のQOL,臨床的アウトカムの改善の十分なエビデンスは示されていないが、個々のRCTでは結果が出ているものがあるようだ。

 

その一つのRCTを取り上げて,QOLスコアの臨床的意義のある差について考えてみたい。

https://www.nature.com/articles/ejcn2011214.pdf

論文のPICOは

P:stage III NSCLCの患者さんが

I:2 cans/day of a protein- and energy-dense oral nutritional supplement containing n-3 polyunsaturated FAs (2.02 g eicosapentaenoicacid þ 0.92 g docosahexaenoic acid/day)を摂取するのと

C:socaloric control supplementを摂取するのとでは

O:Quality of life, Karnofsky Performance Status, handgrip strength and physical activityは良くなりますか?

期間:5週間

DB-RCT

★プライマリアウトカムは明確か 明確

★真のアウトカムか 真

★ランダム化は   適切

★盲検化      されている

★解析       ITT

★追跡率                     82%

★背景:

コントロール群に女性が多い。20%:75%

介入群の方が体重が重い。 77.1±14.6 64.7±7.4 kg

他、年齢、病期、Karnofsky performance status、EORTC QLQC30、BMI (kg/m2)Weight loss in the previous month (%)、Handgrip strength (kg)に偏りはない。

 

【結果】

 EORTC QLQC30 のスコアの差(5週めに)のみ抜粋

身体機能 11.6 (p<0.01)

認知機能 20.7   (p<0.01)

全般的なQOL 12.2  (p=0.04)

社会的機能 22.1    (p=0.04)

Handgrip strengthには違いはなかった。

 

 

さてここで、EORTC QLQC30スコアの臨床的意義のある差について探してみる。

以前、ミニマル先生に教えていただいた方法

 

その1.論文のサンプルサイズの決定の所に、検出した治療効果の大きさが書いてある場合があるのでそこを確認!→治療効果の大きさの記載なし。(残念)

 

その2.minimal climimcal relavant changeなどの語句で検索する!!

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23551530

Minimal important differences in the EORTC QLQ-C30 in patients with advanced cancer.

アブストのみ。

9.1ユニット(認知機能)から23.5ユニット(痛み)であり、悪化に関しては7.2ユニット(身体機能)から13.5ユニット(役割機能)までの範囲であった。

全文読めないので全てのfunctionのMIDはわからないが、先ほどのRCTのEORTC QLQ-C30の認知機能については改善の傾向であると言えるかもしれない。

 

上記のRCTでは、2群の性差がきになるところではあるが。。

☕️がんの患者さんで、他の栄養剤、お口に合わない場合は、プロシュア®をお勧めしてもいいかもしれないな。

追伸

つぎもQOLのMIDを勉強するのに役立ちました。

https://www.csp.or.jp/hor/nenkai/08/08_002.pdf#search=%27EORTC+QLQC30+MCID+lung+cancer%27