ruruuunのブログ

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EBM教育回診を見学して

今回、EBM-tohokuに参加してきました。EBM-tokyoに憧れ続けていた私にとっては、EBM-tohokuの開催は心躍るものでした。
その幾つかをご報告しますね。
出張EBM教育回診!!
と題されたEBMの普及が目的のものでした。研修医の先生がたの症例をもとに、実際に南郷先生が教育回診の時に行っているように、uptodateやdynamedを用いてエビデンスを探り診療の妥当性を考えていくというものでした。
 
3人の研修医の方の症例の提示がありました。まずはその提示の仕方という形式的なところでの注意点をまとめてみます。
今後、私達が症例検討で気をつけていくべきこととして為になると思いました。
 
【形式的な指摘】
・主訴の次に既往歴を提示しよう
・高脂質血症ではなく脂質異常症と言おう
 全てが高値が問題となるわけではないから
・肝機能は異常なし。と研修医の先生が言われたことに対して
→何を持って異常なしとしたか
→返答 AST ALTの値より
→それならば、肝細胞障害と言いましょう。それでは、肝機能異常とはどういう状態を指しますか?と質問が続きました。
 
・呼吸苦という言葉は、呼吸困難と言いましょう
・「入院となった」というように「となった」という言い方ではなく「〜した」
という過去形で記載しましょう。
 
【症例の中のCQ
EBM教育回診とのことでそこここに感度特異度についての質問や講義がありました。
怒涛のように生まれてきたCQの中で、心に残ったものをいくつか紹介します。
・CDトキシンの感度特異度は?何回検査すればいいのか?
【背景】
ある症例でCDトキシンを数回検査しているのを、その効果はどれくらいか検証しようということに。
感度 73% 特異度 98% LR+ 37,LR- 0.27
CDトキシンは特異度は高いが、感度が低い。その場合は繰り返し行うことで感度、特異度を上げることができる。
 
事後確率
 
事前確率
1回陰性
3回陰性
10%
3%
0.3%
80%
52.8%
8.1%
事前確率10%だと、検査1回で陰性であれば否定できる。
事前確率にもよるが、繰り返し検査することは限定的な効果しかないので行うべきでないとされている。(感染レジデントマニュアル)
→検査の必要性をよく精査して無駄をなくさなければならない。
 
★心に残ったやり取り
・腸閉塞症例で
南郷先生
「今、腸閉塞を治療したとしてもきっと再発しますよね。それに対してはどう対処しました?」
→今、その問題を解決するだけではダメなんだ。今後、また起こる可能性があるなら、それについても説明や排便コントロールについて踏み込まないとダメなんだ。
私たちの仕事にも共通する部分だと感じました。
 
・軽度認知症症例で
南郷先生
「何をやって暮らしているのか、どういう生活をしているのかはとても大切。退院時に家族が不安がっているのが気になる。そこを汲み取らないとかえって大変ではないか」
→前例でもそうだが、入院して、治療して退院した後のこと、退院後の患者の環境まで考えて計画を立てることが大切。
 
・成人スティル病症例で
南郷先生
寛解した後のことが本当のアウトカムである」
 
★up to dateとdynamed
3人の研修医の先生が、それぞれ症例を提示して、診断から治療の中で生まれたCQを、up to date,dynamedを交互に見ながら、スピード感を持って検討を進めていくという教育回診でした。
教育回診の中で調べたこと。
診断をするときに必要な検査、症状に対しての感度、特異度
敗血症の治療について、補液量について、尿量について
小児の肺炎で、マイコプラズマ肺炎はどのくらいの割合を占めるか
小児に対するNQは推奨されるのか
小児の肺炎で、プレドニゾロン投与は推奨されるのか
 
up to date→大枠を知りたいときに
dynamic→どれくらいの効果か知りたいときに
 
知りたいことがほぼ全て書いてあることにオロドキでした。使ってみたいツールでした。
 
 
以上!とっても楽しい勉強会でした!
最後までお読みいただきありがとうございました