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偽アルドステロン症を疑ったら。。

偽アルドステロン症を疑ったら。。
重篤疾患別副作用対応マニュアルより整理してまとめた。
 
●副作用の判別基準(判別方法)
医薬品の服用に伴い、低レニン低アルドステロン血症とともに血圧上昇や血カリウム低下が生じ、これらが原因医薬品の中止により正常化した場合に、 医薬品の副作用としての偽アルドステロン症と診断される原因医薬品中止 後も数週間は、症状と臨床検査値異常が残存することに留意すべきである。な お、血圧上昇は必発ではない
●判別が必要な疾患と判別方法
カリウム血症を伴う高血圧症を呈する疾患との判別が必要である。
✅ カリウム血症の鑑別診断としては、まず、尿中カリウム排泄量を測定する。
1)尿中カリウム排泄量<30 mEq/日
食事摂取量低下、下痢などによる腎外性カリウム喪失、以前の利尿薬使用などによるカリウムの欠乏、あるいは、インスリン甲状腺ホルモン、β刺激薬、アルカローシスによ るカリウムの細胞内移行などが原因と考えられる。
2)尿中カリウム排泄量>30 mEq/日
腎性のカリウム喪失を意味する。
→2)なら次に
✅PRA,PAC の測定を行う

 

PAC:アルドステロン基準値:臥位 29〜159 pg/mL、立位 38〜307 pg/mL
PRA:レニン活性基準値:早朝臥位 0.5〜2.0 ng/mL/hr

 

 1)高 PRA 高 PAC 
利尿薬の使用、腎血管性高血圧症、悪性高血圧症、 塩分喪失性腎疾患、エストロゲン治療などが原因と考えられる。
2)低 PRA 高 PAC 
副腎腺腫あるいは副腎過形成による原発性アルドステロン症、グルココルチコイド奏効性アルドステロン症などが考えられる。
3)低 PRA 低 PAC
広義の偽アルドステロン症と考えられ、原因となりうる医薬品の使用の有無を確認する。クッシング症候群の除外も必要である。更なる判別のためには、血漿 DOC 測定が有用である。
 
血漿 DOC 測定
血漿DOCとは:
昇圧作用をもつ鉱質コルチコイド。コルチコステロンやアルドステロン過程の中間産物である。
M 0.08~0.28 /F 0.03~0.33 ng/mL
1)血漿 DOC 正常
薬剤性の偽アルドステロン症、Liddle 症候群、 AME 症候群などを疑う。
 
2)血漿 DOC が高値
先天性副腎皮質過形成(11 β-hydroxylase 欠損症では尿中 17-ketosteroid (KS)排泄量上昇、17α -hydroxylase 欠損症では尿中 17-KS 排泄量低下)や DOC 産生腫瘍(尿中17-KS 排泄量正常)が疑われる。
 
●まとめ
薬剤性の偽アルドステロン症を疑った時の判別の手順をまとめてみた。
尿中カリウム排泄量が30meq/日より多かったら、PRA,PACを測定。いずれも低値なら血漿DOCを測定して確定する。