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薬トレ症例10〜★ビソプロロールは慢性心不全増悪時は中止し、症状が改善してから再投与すれば良いのか

★ビソプロロールは慢性心不全増悪時は中止し、症状が改善してから再投与すれば良いのか
 
引用文献がなかったので探してみた。
 
ADHF入院患者のベータ遮断薬の中止は、院内死亡率、短期死亡率、および短期再入院または死亡率の複合エンドポイントの有意な増加と関連していた。
 
この研究は、急性非代償性心不全(ADHF)におけるベータ遮断薬の離脱の影響を評価しようとしたもの。
【吟味】
●出版バイアス
 EMBASE, PubMed, and COCHRANE from January 2000 through January 2015. 
英語のみ
reference lists from the identified articles and www.clinicaltrials.gov to identify other articles.
出版されていないのも探している風。
試験の数が少なくてファンネルプロットによる検討は行っていない。
→英語のみであるしないとは言えない
 
●評価者バイアス
データ抽出は4人のレビューアで行い、意見の相違は議論によって解決。
バイアスの評価は二人の独立したレビューアで行っている。
→まずまず問題なし
 
●元論文バイアス
RCT 1つ
観察研究 3つ
バイアスの評価は、Downs and Blackのチェックリストで行っている。
 
●ごちゃ混ぜバイアス
I^2は計算されている。
 
【結果】
院内死亡率
RR:3.72、95%CI:1.51〜9.14
2 = 0%)試験数 2
短期死亡率
60〜180日にわたる追跡調査による短期死亡率
(RR:1.78; 95%CI:1.13〜2.79)
(I 2 = 16.1%)試験数 3件の観察研究
(RR:1.61; 95%CI:1.04 to 2.49)
3件の観察研究と1件のRCT
RCTでは有意差なし。
短期の再入院または死亡率
(RR:1.84; 95%CI:1.08 to 3.1)
(I 2 = 68%)
 
注意すること
ADHFにおけるベータ遮断薬の有益な効果に関する解釈は、ベータ遮断薬を中止した患者が血行動態が不良な末期心不全患者であったことである可能性がある。
入院中に患者が代償を失い、病気の重症度のためにベータ遮断薬が中止された可能性を排除することはできない。
考察:
観察研究を含むメタ分析で、上記の「注意すること」を考えると、この論文のみからは、慢性心不全増悪時にベータ遮断薬を継続することを強く推奨できるか不明だが、傾向はあるかもしれない。
 
急性代償不全中の慢性心不全患者の短期転帰に対するベータ遮断薬治療中止の効果を評価する。
観察研究
スペインのレジストリから
主要エンドポイント:院内死亡率
調整は年齢、性別、左室駆出率、慢性閉塞性肺疾患、心拍数(HR)、およびベータ遮断薬のタイプ(カルベジロール/ビソプロロールによる層別分析)で行われた。
ベータ遮断薬中止で院内死亡率が高く(5.5対3.0%; p  <0.05)30日間死亡率(8.7 vs 4.5%; p  <0.01)も高い。
明確な禁忌がない場合は、すでに自宅でベータ遮断薬を投与されている患者のAHFエピソード中にベータ遮断薬治療を維持する必要がある。
 
傾向は一つ目の論文と同じ。
 
まとめ:
一つ目は観察研究とRCTのメタ分析、二つ目は観察研究からの結果だが、傾向は一貫している。
慢性心不全の急性増悪時にはベータ遮断薬を中止せず、継続投与が望ましい。
 
あけましておめでとうございます。
今年は目標も別にありますが、できる限り論文情報を自分でまとめたいと思います。
薬トレをベースにしていこうかな。他にもがんの勉強もしたいし、やりたいことだらけ。。
効率を重視していきたいと思います。
 
本年もよろしくお願いいたします。