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ニロチニブによる高血糖は臨床的に問題となるのか

イマチニブ、ダサチニブまたはニロチニブで治療されたCML慢性期患者(糖尿病、メタボリックシンドロームでない)のコホートにおけるこれらの変化(糖尿病、空腹時血糖、メタボリックシンドローム)の有病率を評価する。
ニロチニブの強力な糖尿病誘発効果を排除しながら、この薬物を投与されている患者のグルコース(および脂質)代謝を綿密に監視し、FPG(およびコレステロール)レベルの上昇を管理するアプローチが必要である。
臨床診療では、FPG、コレステロール、そしておそらくHbA1cを測定することが適切。
代謝異常を発症するリスクのある被験者を特定することは治療薬の選択にも影響するだろう。
治療前のレベルと同じパラメーターを3か月の治療で評価し、その後ニロチニブ群では6〜12か月ごとに評価する必要がある。
この戦略は、末梢動脈閉塞がニロチニブ治療で発生して、アテローム動脈硬化症のリスクを高める可能性があり、高血糖および脂質異常症と関連する心臓血管負担軽減するために必要なことである。
 
タシグナ®の適正使用ガイドから
グレード3,4の血糖値異常が発現するまでの期間(初発の慢性期のCML)
600mg/日で 16.5日(8~1856)中央値(範囲)n=20
必要に応じ、糖尿病治療を開始とある。
 
ニロチニブ誘発性高血糖は(糖尿病患者でも)管理可能。 そんなに問題にはならないのかも。 どちらかというとQT延長や末梢動脈閉塞性疾患の発症に対する方が大切。
 
✅uptodateから
慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害剤の臨床使用の「副作用の管理」の項目に、高血糖、糖尿病についての議論はなく、次について記載あり。
心不全イマチニブまたはポナチニブを服用している患者は、左心室の収縮機能障害の兆候と症状について、病歴と身体診察で監視する必要がある。
・QT延長:ニロチニブとダサチニブの両方がQT延長と関連。
 カリウムマグネシウムのレベルの異常は、薬物の開始前に修正する必要がある。QT間隔に影響を与える可能性のある他の薬物は避け、QT間隔延長のリスクがある患者には注意が必要です。心電図は、ベースライン時、1週間の治療後、投与量を変更して、治療中に行う。
血管疾患 : CMLに使用されるTKIは、心血管、脳血管、末梢血管の動脈血栓症と関連している。
TKIを服用している患者における血管疾患のリスクの増加は、従来の心臓の危険因子(すなわち、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙)をスクリーニングすることの重要性と、特定された危険因子の積極的な管理の必要を示す。
心血管イベントを経験したTKI患者の多くは、患者が第2世代のTKIに対して主要な分子反応を達成した場合、TKIを最低有効用量に下げるか、イマチニブに切り替える
心筋梗塞のリスクは、イマチニブよりもニロチニブまたはダサチニブで治療された患者の方が高いようでした(それぞれ、1000人年あたりのイベント率は29 19 8)
 
まとめ:
ニロチニブは高血糖より、心血管、脳血管、末梢血管イベントに注目すべきである。
例えば、患者が血液内科、内分泌内科など複数科受診の場合にはこの情報を共有すべきと考える。