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高マグネシウム血症のリスク因子を探る

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6373027/

 

本研究では、MgOを処方された患者において高Mg血症を発症する危険因子を遡及的に調査した。

 

[背景]

日本ではMgOは安価で安全な制酸剤及び下剤。

一方、心臓電動障害、死と致命的な症状を含む重篤な高Mg血症が報告されているため、厚労省から、長期服用者、高齢者のMg濃度を定期的に測定するよう勧告がなされている。

 

[patient:]

2015年10月から2017年9月の間に三重大学病院に入院し、処方されたMgOタブレット(Magmitt®Tab。330 mg、日医工株式会社、富山県、日本)の患者(3258人)のうちの320人が登録された。

 

[除外基準:]

・20歳未満

・散剤のMgO

 (ほとんど墓患者が食事性のMgを摂取できなかったため交絡に関連する潜在的なバイアスを軽減するために除外。)

硫酸マグネシウムの処方

・Mgモニタリングなしの患者

 

[患者背景]

患者数

320

女性

176(55)

年齢

42[20-95]

体重(kg)

54.3[26.0~101.2]

eGFR(mL/分)

75.5[3.4~158.4]

BUN(mg/dL)

23.4[6.2-189.8]

投与量(mg/日)

990[330-2970]

投与期間(日)

52[1-348]

PPI

133(46)

H2ブロッカー

19(6)

VD3

23(7)

利尿薬

16(5)

値は[中央値]または(%)

 

[結果]

320例中75例(23%)が高Mg血症を発症した。高Mg血症のグレード1およびグレード3は、それぞれ62人の患者(19%)および13人の患者(4%)で観察された。

多変量解析により、高Mg血症の発症の独立した危険因子は

1.eGFR≤55.4mL / min(OR:3.105、P  = 0.001)

2.BUN≥22.4mg / dL(OR:3.490、P  <0.001)

3.MgO投与量≥1650mg /日(OR:1.914、P  = 0.039)

4.MgO投与期間が36日以上(OR:2.198、P  = 0.012)

 

併用薬については多変量解析に、H2ブロッカーと利尿薬が変数として解析されたが、いずれも有意ではなかった。

 

[考察]

上記4つの因子のうち、2因子で約3割に高マグネシウム血症が発生したので、高齢者で(1のeGFRと年齢には負の相関があるので)4の長期で服用者はまず注意すべき。

明日から実践しよう!